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アップグレード

「ソウ」シリーズ脚本のリー・ワネル監督が手掛けるSFアクション

シリーズ公開からいまでも話題にあがる人気ホラー映画「ソウ」シリーズ、その脚本や俳優としての出演を果たし、「インシディアス 序章」で監督デビュー、そして今回の「アップグレード」の公開は期待が高まります。監督のほか、脚本もリー・ワネル氏が手掛け、作中にちりばめられた伏線の回収がたのしめます。

いままで手掛けてきた脚本同様、今作も見る側の先入観を大きく覆される内容となっています。脚本の内容も楽しみにしてみてください。

アップグレードのあらすじ

舞台となるのはそう遠くない近未来、主人公グレイ・トレースは、妻のアシャとともに仲睦まじく幸せな日々を送っていました。しかしその幸せもつかの間、突然謎の組織に襲われ、最愛の妻を失ってしまい、さらに自身は全身麻痺の重症を負ってしまうこととなります。その最中、巨大企業の科学者より、「STEM」と呼ばれる最新のAIチップをグレイの体に埋め込むこと提案されます。

「STEM」を埋め込まれたグレイは全身麻痺からついに体を動かすことができるようになります。さらにSTEMに身を任せると人間離れした新身体能力を手に入れたのです。さらに最新のAIチップである「STEM」は、頭の中で対話できるようになり、グレーの相棒として活躍します。STEMとともに最愛の妻を殺害した組織に復讐を誓っていくというのがあらすじとなります。

SFアクションで終わらない見どころ

一度は自身の新身体能力を失ったがグレイ、最新のAIチップによって超人的な能力を得るだけではなく、頭の中ではお互いに対話をしながら事件の犯人を追っていく姿は、バディものとしても楽しめます。そしてそのお互いの関係性は終盤に行くにつれ、見てる側の期待を大きく裏切っていくのです。

事件の核心に迫っていく中で、グレイに疑いを持つ刑事や周囲の人間、その人たちに「STEM」の存在がバレるかバレないかという緊張感も大きな見どころです。

また、この映画にはリー・ワネル監督本人が大きな影響を受けた様々な作品のオマージュなどが登場しているので、そういった部分をお探してみても楽しいです。一度だけではなく何度も見返したい作品と仕上がっています。

100分の中に盛り込まれる情報を見逃さないように!

100分という短い上映時間の中で繰り広げられるアクション、そして世界観の展開はこちら側の期待を大きく裏切っていきます。先入観にとらわれて見ていると、意外なところで驚かされるシーンや、作り込まれた設定に終始目が離せません。

序盤の伏線などを回収や、古い作品のオマージュなど、遊び要素も満載となっていますので、是非何度も繰り返し視聴してみたい作品です