1. >
  2. >
  3. オクルージョンとは

オクルージョンとは

オクルージョンとはAR技術のこと

オクルージョンの意味としては、英単語「occlude」が元となっており、これは日本語に直すと塞ぐという意味になります。そしてIIT業界においてはこのオクルージョンという言葉は、物体が後ろの物体を潰している状態を指しています。

ARコンテンツにおけるオクルージョン効果というのは、奥行を把握しARで表現したものがよりリアルに感じられるようになります。ARで映し出した映像の手前を人が通過すれば、映像が隠れる、ということです。

搭載することによって何ができる?

オクルージョン技術を活用することによって可能になるのが、空間認識によりARで実物大のサイズを確認できるという使用方法です。一時期話題になったのがGoogle検索で動物を検索することにより、その動物の説明が表示され、さらにそこから3D表示に切り替えるとARで実物のサイズを見ることができるようになった機能です。

公開当初はオクルージョン機能は搭載されていなかったため、表示された動物はすべて前面に表示されていました。2019年12月以降に公開されたものにはこのオクルージョン機能が適用されたことにより、3D表示された仮想動物が物陰からこちらを見ていたり、一緒に机に座っているような座り方をしたりとよりリアルな存在を感じさせてくれています。

奥行きが見せるリアリティ

今までは画面の前面にだけARのキャラクターが表示され、手前を通過するとARの映像は特に影響を受けることなく、出たままになってしまっていました。映像自体邪魔されないものの、後ろの空間を認識してくれていないので、どうしても映像に何かを貼り付けたような状態となり、リアリティには欠けてしまいます。

オクルージョン機能を搭載することにより、周囲の空間を認識し、サイズ感や大きさはもちろん障害物なども影響を受け、例えばキャラクターが壁にぶつかったり、一緒にテーブルを挟んで椅子に座ったりといったモーションも可能となるのです。また、こうした技術は動きにリアリティを持たせるだけではなく、投影できる影にも大きな影響を与えています。ARのキャラクターや動物が落とす影が、周りの障害物や建物の影響を受け投影されるようになり、より、そこにいるようなリアリティを感じることができます。

オクルージョン技術によりARはさらに進化する

オクルージョンとは、空間認識をすることにより、投影した映像の手前に何かが通過すると映像が隠れるといった仕組みを表しています。このオクルージョン技術をARの映像に搭載することにより、さらにリアリティの高い再現ができるようになっていくのです。

エンターテイメント性はもちろんのこと、サービスの展開や、製品の紹介など利用できる場面は様々です。今後の技術の進化により、さらなるリアリティを提供できるようになっていくのが期待できます。