ARウェアラブルデバイス種類と今後の可能性
ウェアラブルデバイスに関心はあるものの、どういった種類のデバイスがあるのか知らない人もいるのではないでしょうか。ここでは、ARウェアラブルデバイスの種類や今後の可能性について紹介します。
ARの概要
ARは拡張現実のことです。人が現実に認知することができる情報に何か特別な情報を加えて現実を拡張する技術となります。ARでは、現実に見えるものや感じられるものを使い、CGを重ねることで新たな世界を作り出せます。さまざまな分野で応用が期待されている技術です。すでにスマートフォンやタブレットなどを使ったアプリが開発されています。また、ARと対比されるものにVRがありますが、こちらはARとは異なり仮想現実と言って、現実にはないものを作り出しそれがあたかも現実にあるように見せる技術のことです。つまり似て非なる技術と言えます。
ARウェアラブル端末の種類
ARを体験するには各種端末が必要になってきます。ここではARに使われるウェアラブル端末の種類についていくつか紹介します。
SmartEyeglass
ソニーのメガネ型ウェアラブル端末です。ホログラム工学技術を使い、薄さ3㎜というレンズを実現しているのが大きな特徴です。Andoroid4.4以上の端末に対応接続には無線LANまたはBluetoothをもちいます。
Microsoft HoloLens2
ウェアラブル端末自体にオペレーティングシステムを搭載しており、独自のグラッフィックプロセッシングユニットを使っているのが特徴です。価格は42万円となっています。
Monitorless
VR専用ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」で有名なサムソンが販売しているグラスです。特殊なグラスを使用することで、ARとVRの両方に対応できるような仕組みです。このヘッドマウントディスプレイがあれば、どちらでも対応可能なので、別々に端末を準備する必要がなくなります。
WatchThru
このウェアラブルデバイスは時計型のAR対応端末となります。現在Googleとブレーメン大学ハッセルト大学が共同で研究を進めている端末です。スマートウォッチに反射ガラスがついていて本体だけでARを投影できます。このデバイスが実用化されたら、AR技術がもっと身近な存在として扱われるようになるでしょう。
AR今後の可能性
仕事でも買いものやゲームなど日常生活の中でもAR技術はさまざまな場面で活用されています。英国の投資銀行Digi-CapitalによるとARやVRを含めた市場規模は、2020年には、1500億ドルまで増えると予測されており、その半分以上はARが占めている状況です。これはVRよりもARの方が応用できる可能性が高いと考えられているためです。今後はARを利用したウェアラブル端末が開発されたり、より多くの分野で使われるようになることが期待されています。
まとめ
ARはすでに多く活用されている事例があります。しかし、それに対応するウェアラブル端末はまだまだ開発途中です。これからAR対応のウェアラブル端末がスマートフォンのように広く普及していく可能性があります。開発状況や今後の市場動向に注目しましょう。